2018年2月18日

それぞれの地域に「かぞくのいえ」を!

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それぞれの地域に
「かぞくのいえ」をつくりませんか?
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空き家を地域のコミュニティスペースに!

現在、戸建て・集合住宅を含めた日本の空き家は全国に820万戸あり、「空き家率」は 13.5%と世界一の多さです(アメリカ11%、イギリス3%、ドイツ1%)。およそ7.4戸に1戸が空き家で、東京でさえ約11%の空き家があります。

2015年5月に「空き家対策特別措置法」が完全施行されました。1年間の使用実態がないと「空き家」と判断され、更地に比べて優遇されていた固定資産税が現在の4〜6倍になることが決まりました。場合によっては自治体が立ち入り検査を行ない、強制代執行で撤去されることもあるそうです。

日本にある空き家のうち約80%が一戸建。築40〜50年が経って、親が亡くなった等の理由で誰も住まなくなった場合でも、更地にすると固定資産税の負担が増加することから、相続人がそのまま放置するケースが多くなっています。

「かぞくのいえ」は、それぞれの地域に、実際の自宅とは別の“実家”があるようなイメージです。例えば、子育てが大変なときに実家を頼るとか、ときどき里帰りするとか、子どもをおじいちゃんやおばあちゃんに会わせるとか、本来、家族や親族が持っていた機能を、身近な地域で実現してしまうのが目的です。

また、廃校や廃保育所もそのまま残されている地域が多く、活用方法を提案すれば、地域コミュニティとして機能していくと思います。それぞれの地域で必要なニーズを満たすことが大事ですが、以下のような事を考えています。

【おばあちゃん食堂】
料理が得意なおばあちゃんが、日替わりで食事をつくってくれる。独り暮らし、単身赴任のお父さん、料理が苦手な人などが食べに行ける。食事代は作ってくれるおばあちゃんの収入に。食材は近隣の農家や漁師さんが、販売に向かないようなものを適価で譲ってくれる感じ。

【子ども食堂】
子どもやその親、および地域の人々に対し、無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供するための活動。

【保育所】
子どもが預けられないという状況を解決する。おばあちゃん食堂のおばあちゃんや、なんとなく集まっている人たちがお世話をする。

小学校3年生くらいからは学童に入れず、公園や遊び場は小さい子が優先。となると小学生の子どもたちは、親の仕事中にどこに行けばいいのでしょうか? 集まる場所がなくて、道端や公園にたまっていると注意されたり通報されたりして、遊ぶ場所がなくて困っているという声も聞きます。また、保育園や幼稚園に行ってない乳児も、遊び場がなくて困っているそうです。

【シェルター】
いる場所がなくなってしまった人の避難場所として。DV被害、いじめ、不登校、家出など。

【図書館、まんが喫茶】
捨てられてしまう本やまんがを集めて、いつでも気軽に読めるようなスペースに。

【集会所】
趣味の集まり、会議など、使い方はさまざま。

【デイサービスや介護】
高齢化社会に向けて、もっと小さなエリアで助け合える場所を。

【保護猫、保護犬カフェ】
殺処分をなくすために、保健所から猫や犬を引き取って、地域の「かぞく」の一員として暮らせたら⋯⋯。

【シェアハウス】
田舎の空き家は部屋が多く、1世帯だけで使うのはもったいない。移住前のお試し住宅として使ったり、若者たちで共同生活したり、老若男女がごちゃまぜに暮らし、新しい「かぞく」をつくるのも楽しいかも?

【Airbnb/民泊・ゲストハウス】
日中は地域住民の集まる場として使いつつ、Airbnbにも登録して海外の方が暮らすように滞在できる物件に。宿泊費はそのまま「かぞくのいえ」の活動費に。屋根だけあるような廃屋でも、その下にテントを張って宿泊するという施設も出てきています。

【アルベルゴ・ディフューゾ】
ひとつの建物をホテルにするだけでなく、町全体を大きなホテルに見立てるイタリア発祥の地域おこしプラン。東京谷中にある「HAGISO hanare」という宿泊施設がアジア初の協会認定を受けており、大浴場は銭湯、食事は周辺の飲食店、土産物は雑貨店、文化体験は教室やお寺といったぐあいに、機能を分散させている。都市部の空き家や空き店舗の活用に最適。

空き家や空きビルがない都市部でどうするか考えたんですが、マンション内に場所をつくる(コミュニティスペース利用、またはマンション内の“家族”を増やす)しかなさそうです。前に訪ねた渋谷のシェアハウスは、ワンフロアがシェアスペースになっていて、20戸くらいを複数人が共同で借りてました。子どもは共用リビングにいる誰かに預けてました。

もし僕がマンションを建てるとしたら、住人専用の食堂とか保育所とか「かぞくのいえ」の機能を1階につくります。これは絶対にニーズがあると思うので、空きマンションや団地のリノベ案として考えてみたいところ。

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■どうやってリノベーションするの?

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「りみんかの学校」でリノベーション

リフォームやリノベーションしたい物件がたくさんあり、それを工事できる人をうまくマッチングできないかと思い、りみんかのメンバーでリノベーションを行ないたいと思っています。

現在、リノベ物件&参加者&講師のすべてを募集中!

場所/全国各地

工期/1〜2か月を目安に

作業内容/物件によって異なります
・畳をフローリングにする
・壁にペンキ、漆喰を塗る
・内窓や断熱障子など、断熱工事
・台所、トイレ、風呂などの改修

毎週末(土日)に簡単な講義と実技を行ないます。

平日は講師が作業を進めているので、
自由参加(無料)で手伝うことができます。

施主は、材料費を負担してください。

参加費は1日3000円

現地までの交通費、宿泊費、食費は各自負担
(開催場所によって、宿泊・食事の提供も可能?)

参加費は、講師の手間賃と経費にさせていただきます。

【施主】
材料費の負担だけで、リノベーションができます。

【参加者】
参加費を払うことで、技術を学ぶことができます。

【講師】
参加費で、平日の作業を請け負います。
講師希望の方は、技術や経験のほか、
工期についても相談させていただきます。
5〜10人の参加者を集めれば、
月15〜20万くらいの収入になるかも?

りみんかネットワーク
http://reminka.net

 


【参考にさせてもらっている各地の活動】

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ごちゃまぜの家をつくりたい! – CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
図書館みたいな、無料の喫茶店&託児所&宿泊施設も兼ねる「ごちゃまぜの家」の第一弾を東京に!!基本的な使用料金は完全に無料で、珈琲もタダ、料理もタダ、欲しい本があればあげるし、なんなら泊まってくれたひとに百円あげちゃう(未定)くらいの場所を作りたいです。
https://camp-fire.jp/projects/view/26181

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どんなときでもつながりあえる「街の家族」
空家になっていた一軒家を利用したコミュニティーハウス。赤ちゃんからお年寄りまで老若男女が集まって、大家族のような雰囲気の中、料理・ハンドメイド・陶芸教室・パソコン教室・ヨガ・英会話など色々なイベント、また普段からランチを一緒に作って食べたり、子供の見守り合いなどを通して、たいせつな地域のつながりを深めています。
http://www.machinokazoku.info

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雄谷良成 / 社会福祉法人理事長 子ども、高齢者、障害者、みんながごちゃ混ぜで暮らせる町をつくる | WAVE+
これまで社会福祉法人佛子園の理事長として障害者の働く場や高齢者向けの介護施設などたくさんの施設を立ち上げてきた雄谷良成さん。近年は年齢、性別、国籍、障害の有無に関わらず、さまざまな人びとが一緒に暮らせる町づくりに取り組んでいます。
[前編]
http://www.okamura.co.jp/magazine/wave/archive/1512oyaA.html

[後編]
http://www.okamura.co.jp/magazine/wave/archive/1512oyaB.html

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一般社団法人ゆうりんく – でっかい愛でつながろう
出産・育児を経験して、保育士として働いていたときにはわからなかった孤独感や閉塞感を感じました。そして、本当にママとして求めているものは仲間や支えてくれる人とのあたたかいつながりや絆だと気づきました。未来の宝である子どもたちを”みんながみんなのママ”という大きな心で育てる社会になればと思います。
http://youlink-love.com

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天才家族 – みんなに会える場所
そこには家族がいる。いつでもあなたを温かく迎えてくれる。天才家族がいれば、泊まるところが無く凍える事も食べるものがなく飢える事も、一人ぼっちで孤独になる事もない。ちょっとした悩みだって愚痴だってこぼせる。大きな問題だって、みんなで動けば解決出来る。
http://tensai.life

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元気かあさんのミマモリ食堂
手作りの温かい食事と、その食事を囲んで話に花を咲かせる人たち。どこにでもありそうな楽しいランチの風景だが、この「元気かあさんのミマモリ食堂」には、ちょっとだけユニークな点がある。調理も接客も、高齢者が行っているのだ。

「SOSを出せない人にも手が届くように」私が介護現場から町へ飛び出した理由
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/23/meiji-yasuda-life_n_14140748.html

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喫茶ランドリー
広さ約100平米の「喫茶ランドリー」には、 コーヒー、紅茶、軽食にランドリーやアイロン、ミシン付きの家事室も。 コーヒーだけでも、洗濯だけでも大歓迎。 ひとりでゆっくり、友だちと楽しく、PC仕事やちょっとしたものづくり⋯⋯。
http://kissalaundry.com

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ふつうのまちをつくろう
空き家活用&地域コミュニティで、ほとんど同じことを実践されている「おもしローカルエージョント LOCA」。代表の川北英樹(アリー)さんの活動に注目しています。
http://site-293670-5917-7888.strikingly.com
http://loca.co.jp

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セーブポイント
「つながりのある人は自由に泊まりに来て(帰ってきて)いいし、ご飯も食べて行きなよ! 大阪にもう一個自分の家がある気分になってくれ! いつでもおかえりを言うよ!」と自宅を無料自由開放する社会実験をしています。
https://note.mu/j_humind/m/m5c0373539db2

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ミヤザキ村Coming館
「宮崎県宮崎市内に“宮崎村”という仮想の村をつくる」をコンセプトに誕生したシェアハウス。Coming館=公民館はミヤザキ村の中心に位置する、みんなのハブ的な場です。今日も様々な出逢いが生まれています。
https://comingcome.localinfo.jp

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日本一幸せなお母さんを増やす!「育ちあいの家」
お母さんは家庭の太陽。けれど、子育てで「孤独感」を募らせるお母さんが増えている今の世の中。 子育て支援は、母親支援。未来を担う子どもたちの幸せのために、お母さんたちの孤独感を払う様々な支援活動が「育ちあいの家」にあります!!
https://ameblo.jp/kamakuraempress/